ATか、MTか、それが問題だ。

2026年4月27日 東海

コーナーを前にブレーキング。クラッチを切った瞬間にアクセルでエンジンの回転を合わせ、と同時にシフトダウン。遠心力と釣り合うだけバイクをリーンさせ、狙った通りのラインをバイクと一体となって駆け抜ける。
全身を使った操作はマニュアルトランスミッション(MT)ならではの醍醐味だ。
今回のツーリングは「ヤマハ バイクレンタル名古屋徳川」から、愛知県西尾市~蒲郡市に至る通称「三河湾スカイライン」のワインディングを楽しみながら、太平洋を望みに行く約200kmのミドルツーリング。

旅の相棒はY-AMT(オートメイテッド・マニュアル・トランスミッション)を搭載した「MT-09 Y-AMT」
マニュアル・トランスミッションのダイレクト感はそのままに、最新の電子制御で変速機構を自動化した、まさに"いいとこ取り"のシステムだ。

ごらんの通り、クラッチレバーとシフトべダルがない。
はたしてどんな乗り味なのだろうか?
そして、あの高揚にも似たバイクとの一体感は得られるのだろうか?

~違和感からの解放~

「あるはずのものがない」ことに、はじめは少し違和感を感じた。
慣れないうちは停車時に左手がつい見えないレバーを握ろうとしてしまう。
しかし、渋滞する市内を通り抜け、三河湾スカイラインを走る頃には違和感は消え失せ、むしろその恩恵を享受し始める。

例えば、停止から発進時のとき
この間に「ギアをニュートラルに入れる」→「リアブレーキをかける」→「ギアを1速に入れる」→「リアブレーキをかける」といった"ステップの踏み換え"を、多いときで4回行うことになる
Y-AMTでは0回だ。

例えば、速度に応じてギアチェンジをするとき
クラッチとシフト操作を、左手と左足は1日に何百回行うのだろう
Y-AMTでは人差し指1本がこれを行う。

ギアチェンジはこのようにレバーによって行う※
このレバーはシーソー式になっているため、人差し指1本でシフトアップ・ダウンが可能だ。
※さらにATモードでは速度に応じ最適なギアをバイクが自動変速してくれる

例えば、コーナーの手前でのシフトダウン
従来ならクラッチとアクセル操作に意識の多くを割いていたが、Y-AMTはそれを一瞬で、高い精度でこなしてくれる。
それによって生まれたのは、路面状況の把握や理想のライン取りに集中できる"ゆとり"だ。

~感覚が更新される新鮮さ~

ワインディングを走りながら、いままで無意識に行っていた操作がいかに多いのかを改めて実感した。
そして無意識の操作はその特性上、疲労や外部環境の"ノイズ"によって自分でも気づかない内に精度が低下することもあるかもしれない。

山頂から望む海を見ながら、いつもより身体の疲労感が少ないことに気づく。
しかし、Y-AMTはただ単に「気楽に乗る」ための機構ではないことは、体が理解している。
コーナーを駆け抜けるたびに感じる、あのバイクとの一体感は全く失われていない。

同時に、体に染みついていたと思っていたバイク操作の感覚が、いとも簡単に上書きされてしまったことに対する新鮮な驚きを覚えながら三河湾スカイラインをゆっくりと下る。

国道23号バイパスを快走し、「道の駅とよはし」に到着
ここで軽めのランチのための美味しそうなパンをゲットしたら、太平洋を望む海岸まではすぐそこだ。

田原市にある、とある海岸
目前に広がる誰もいない海

少し寂しくもあり
しかし、広大な風景を独り占めしているようで嬉しくもある。

アウトドアチェアを広げ、海を眺めながらチェアリング
日常から少しだけ離れ、ここでもまた気持ちが上書きされる、そんな至福のひととき。

波の音をBGMに、ささやかなランチタイム
よく焼かれたプレッツェルは歯ごたえがあり素朴な味わいだが、嚙めば嚙むほど麦の味が口のなかに広がる、これまた至福の一品。

童心に返り、思わずひとり波と戯れたら

そろそろ帰りましょう。
今回の200kmのツーリングで「Y-AMT」の真価を体感した。そう、まさに理解したというより体感したという言葉がぴったりだ。
ATか、MTか、という問題ではなかった
「Y-AMT」でしかできない体験が確かにある
これは、より純粋に走りに向き合えるという選択肢の未来だ。

■MT-09 Y-AMT製品ページ
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/mt-09y-amt/

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