雄大な景色を心ゆくまで堪能!それでもまだまだ走りたい北海道・道東

2022年9月22日 北海道・東北

こんにちは。ヤマハ発動機販売・井下田です。

今回はYSP帯広さんで、MT-03ヤマハ バイクレンタルしてきました!
そうです、ライダーなら一度は走りたい、憧れの北海道ツーリングぅってやつです。

1泊2日の限られた時間、今まで行ったことのない、屈斜路湖方面を目指すことにしました。

事前にネットで予約してあるので、手続きは簡単。

バイクの操作法方法は、基本大体同じですが、始動方法やETCの場所など、念のためしっかり伺っておきます。

ヘルメットやライディングジャケットなどの装具類に加え、今回は、最近天候が不安定なので、念のためレインウエアもレンタルして出発することにしました。
免許証があれば、ライディングギアを持参せずとも身一つでバイクに乗れちゃう手軽さは本当にラクです。
※感染症対策として、一部、装具のレンタルを控えている場合もあります

ちなみにリアのトップケースは、希望される方に無料で貸し出してくれます。
荷物をしまって身軽にバイクに乗れるので、とっても便利ですよ。
(トップケースは数に限りがありますので、レンタルを希望される場合は予約時コメント欄に記入をお願いいたします)

【早速、道の駅 おとふけで休憩】

時間を短縮するなら足寄ICまで道東自動車道を使う方が良さそうですが、「北海道らしい広大な畑の中を行くなら、音更から士幌に抜ける国道241号線がおすすめ」とのYSP帯広さんのお言葉に従って国道241号線を走り出します。

ところが、20分と行かないうちに、「道の駅 おとふけ」を発見!

休憩するほどの距離は走っていませんでしたが、暑さを言い訳に早速ソフトクリーム(380円税込)をいただいてしまいました。

【上士幌を抜けて、道の駅 あしょろへ】

改めて再出発!しますが、

30分も行かないうちに、また道の駅が!

国道241号線が国道273号線と別れる手前でしたので、地図を確認して241号線を進みました。

ちょっと雲の色合いが怪しいので、ズンズン走ります。

何度も深呼吸してしまうくらい、気持ちのいい風景が左右に広がっています。

そうそう、これこれ! 牧草をひとまとめにしているロールベールが、北海道にいるぞ!感をさらに高めてくれます。

すると道の駅っぽくない、ホールのような「道の駅 あしょろ」に到着。

2006年に廃線になるまで、ふるさと銀河線の足寄駅舎であった建物が再現展示されていました。

【沿道でとうもろこしを食べたい!】

「道の駅 あしょろ」の前の道を右に折れ、北海道道664号モアショロ原野螺湾足寄停車場線に入ります。

「モアショロげんや らわん あしょろ ていしゃじょうせん」噛んでしまいそうな道の名称ですね。弟子屈方面にどんどん進みます。

そう言えば、「沿道でとうもろこしを売っているところがいくつかあると思うので、ぜひ味わってみて!」とYSP帯広さんに教えてもらっていたことを思い出しました。

そこで、目についた「Cafe de Camino 」さんへ。

ちょっとオシャレすぎかなぁと思いながら店に入ると、大きなガラス窓から大豆畑(だったかな?)の緑が広がり、心地よい空間です。

お目当てのとうもろこしは、お店にお邪魔した翌日から販売とのことで(泣)、代わりにとうもろこしのおにぎりをいただきました。

とうもろこしのやさしい甘みとご飯、そして、しっかり巻かれた海苔との調和が素晴しいこと!ソフトクリームも食べようか迷いましたが、先ほどすでに食べていたので今回は控えておきました。

もう少しのんびりしていたいところでしたが、目的地までまだ半分ほどの行程でしたので、食休みもほどほどに出発しました。

【阿寒摩周国立公園内のオンネトーへ】

夏の陽射しを受けて立ち止まると暑いのですが、風を切っていると涼やかで快適です。

行く手の空模様が確実にヤバイなぁ!と思いながら走っていたところ、やっぱり落ちてきました! 雨粒です!!

今すぐレインウエアを着るか、もう少し様子を見るか……。いつもこの状況判断を見誤ってヒドイ目に遭っています。今回はパーキングスペースもすぐ近くにあったので、素直にそそくさと雨支度。レインウエアをレンタルしていて本当に良かった! 

あれよ、あれよという間に雨足は強くなりましたが、「オンネトー入口」の看板に釣られて思わず右折してしまいました。

アイヌ語で「年老いた沼」あるいは「大きな沼」と言われる湖、オンネトーに到着した時にはかなりの土砂降り・・・(遠い目)。

道が川のようで、車で来ていれば、外になんて出たくない!って思うような状況でしたが、元から雨に降られていますので、バイクを降りて展望デッキへ。

澄んだブルーにダークブルー、時にはエメラルドグリーンなどと、季節や天候によって湖面が美しく変化する神秘の湖と言われているそうですが、土砂降りのオンネトーは、グレーの濃淡が幽玄な水墨画の世界でした。

他に人もなく、湖面を激しく打ち付ける雨の勢いに、少し怖さすら感じたので、湖水に飲み込まれる前に退散することに。

【ここまで来たら阿寒湖に行かなあかん!?】

徐々に雨が弱まってきて良かったなぁと思っていたところ

出た!

あちこちに動物注意の標識や電光掲示板があり、YSP帯広さんでも「熊や鹿は本当に出る」と聞いていたので、飛び出してぶつからないといいなぁと思っていたのですが、野生の鹿に出会えるとは!

動物園以外で出会ったのは、初めてのこと。思っていた以上に、大きいのでちょっと怯んでしまいました。

そうこうしているうちに阿寒湖へ。ところが、湖畔に出る道がよくわからず、アイヌの方々が暮らすという集落「アイヌコタン」へ入り込んでしまいました。

木彫りの工芸品店や民芸品店なんかもあって、気になったのですが、濡れたレインウエアを着たままだったので軒先をチラ見して引き上げました。

気づけばもうすぐ17時! 宿泊予定の屈斜路湖畔を目指し、国道241号線を弟子屈方面へ急ぎます。すると、双湖台(そうこだい)という展望台がありました。

もしやここから双眼鏡で見るように阿寒湖が見えるのかも!と喜び勇んで、展望スペースに上がったのですが、見えたのはアイヌ語で「上の湖」を意味する「パンケトー」と「下の湖」を意味する「ペンケトー」という2つの湖でした(正確には1つの湖しかわかりませんでした)。

双湖台からすぐ3kmほどのところには、双岳台(そうがくだい)と名付けられた駐車スペースが。今度は何が2つ見えるのかと思ったら、天気が良いと雄阿寒岳と雌阿寒岳が揃って見えるんだそうです。
雨だったからこそ、しっとりした風景を楽しめたんですけどね。

今宵の宿泊先は、北海道事務所の先輩イチオシの屈斜路湖ホテル
ここからは一気に、ホテルを目指すぞ!と思っていたのですが・・・。

【弟子屈ラーメンでシアワセに】

長いこと走ってきた国道241号線が、網走と釧路を結ぶ国道391号線とぶつかる交差点近くにあったのが、弟子屈ラーメンの弟子屈総本店 です。

北海道事務所の先輩が、「弟子屈に行くなら食べるべし!」と腕組みして語っていたことを思い出しました。レインウエアをそそくさと脱いで店内へ。

ああああっ、迷う!何度も説明文を読み返して、「原点」だという弟子屈醤油に決定!

コクがあってサッパリしているスープで、全部飲み干してしまいそうでした。

明日に備え、近くのガソリンスタンドで給油してから、今度こそ本当にホテルに向かいました。

初日のツーリングコースはこちら

【道東ツーリング2日目のスタートは霧の摩周湖から】

朝、目を覚まして窓の外を見たら、なんと、目の前は屈斜路湖でした! 近い!
宿に着いた時は、すでに真っ暗で大雨でしたし、湖が近いとは言っても、そこそこ歩くんじゃないかと思っていたのですが

屈斜路湖畔に立つホテルだったんです!

前夜の激しい雷雨が嘘のように静かな湖面。
朝食をいただき、さぁ、道東ツーリング2日目出発です!

本日の目的は「厚岸グルメパークで牡蠣を堪能!」
でもその前に。ここまで来たら行くしかないでしょう、摩周湖に!

雨はすっかり上がっていたのですが、標高が上がるにつれ、霧の粒が大きくなっていきます。

着きました!摩周湖第3展望台です。
「世界ではバイカル湖についで2番目、日本ではNo.1の透明度を誇るカルデラ湖」らしいのですが。見渡す限り、真っ白デス!

駐車場で佇むMT-03の

デストピア感がたまりません!

国道に降りてきたら、すっかり晴天でした。

【“北海道に来た!”と実感できる展望スポット開陽台】

夏空と緑の大地の気持ちのいいこと!五感でフルに味わいます。

レンタルしたMT-03 は、アップライトなポジションで、長時間のライディングも全く苦にならず、眼前に広がる景色を存分に楽しむには最適です。

また所々舗装が傷んでいる個所も多いのですが、倒立サスペンションのおかげで動きがなめらか。320cm3のエンジンも奏功し、どこまでも続く北海道の道をそこそこのペースで永遠に走っていられるような気になるのです。

爽快にバイクを走らせていると、1時間なんてあっという間ですね。

ライダーの聖地と言われている「開陽台」に到着。地平線が丸く見えるそうですが、いかがですか?

キャンプもできそうなので、次回はぜひ、ここで星空を眺めたいなぁ。

展望館内のカフェで「幸せのはちみつソフト」をいただきたかったのですが、10:00の開店までにはまだ時間があったので泣く泣く諦め、本日のメイン「道の駅 厚岸グルメパーク」に向かいました。

【一年中牡蠣が獲れる厚岸へ】

ただただ走っているだけで楽しい!

時折あちらこちらに、牛や馬がいたりして、テンションがあがります。
鼻歌も全開です。

どこまでも続く空と道。気分までのんびり、リラックスしてきます。

気づくと海が見えてきました。

お目当ての厚岸グルメパークです。

まだお昼には少し早いのですが、思っていた以上に駐車場が混んでいます。しかも今日は平日・・・。

厚岸(あっけし)は、アイヌ語で“かきの多い所”という意味の「アッケケシ」が由来だそう。牡蠣をいただく気持ちがMAXです!

館内もあちこち、“牡蠣”推し。

ところが、すでにどこもかしこもすでに満席(ぴえーん)。
待ち時間45分とか1時間でしたので、レストランに入ってのお昼は難しいようです。

でも諦めない! 脳みそも胃袋も「牡蠣仕様」になってしまっていましたので、テイクアウトでいただけるオイスターカフェの「カキの空揚げ(650円)」をいただきました。

スナック菓子っぽい、食が進む味付けの、さくさくした衣とぷっくりした牡蠣の美味しさと言ったら! これ、ハフハフしながら、軽〜く3カップはいけますね。

もちろん、アイスクリーム(300円)もいただきましたよ。

【一路、YSP帯広へ】

厚岸からYSP帯広さんまでは、約170km。3時間くらいかかるので、バイク返却時間を考えたら、そろそろ戻る頃合いです。

国道44号線から、釧路別保IC〜釧路西ICの釧路外環状道路の無料区間を抜け、国道38号線を進んで行きます。

途中、根室本線と並行して海岸線を走ったので、電車がやってこないか期待しましたが、残念。

想像していたよりも川幅がコンパクトだった十勝川。

草原の緑と麦秋の黄金色とのコントラストも印象的でした。

つづら折の峠道で、ブレーキ、旋回、加速がきれいに決まる爽快感もたまりませんが、走りばかりに集中し過ぎず、景色や雲の行方をのんびり眺め、時折自分と向き合っちゃったりしながら100km、200kmを軽〜く走れてしまう北海道のツーリング。
まだまだ走りたい気分です。

あっという間にYSP帯広さんへ。
そうそう、返却前には給油を忘れずに。

返却手続きも簡単!
ETCを利用された方は、ETCカードを抜くこと、お忘れなくです。

【レンタルしたショップ】

YSP帯広
帯広市西16条南30丁目2-23
TEL. 0155-48-1417
営業時間:9:00~19:00
定休日:毎週月曜日、第3火曜日

北海道のバイクレンタルは札幌周辺が多く、道東方面でレンタルできるのは本当に嬉しい!
YSP帯広さんを起点に出かけるなら、襟裳に網走、羅臼や根室とまだまだ魅力的なスポットがたくさんです。

とかち帯広空港まで、羽田から直行便が出ていて便利です。空港から帯広駅まではバスで約40分。駅からYSP帯広さんまではタクシーで約10分。駐車場に車を預けてのバイクレンタル利用も可能です。

北海道は、道幅が広いのに交通量は少なく、遠くまで広がる景色に見惚れて、気づけばスピードが出ていた、なんて状況になりやすいですが、路面が荒れていたり、動物が飛び出してきたりと油断禁物です。農耕機や結構大型トラックも多いですしね。
いつも以上に安全運転で非日常のひと時をお楽しみください。

今回のツーリングルートはこちら

初日


2日目


今回の走行距離は約530km。

※2022年8月時点の情報です

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